時間の使い方|7つの習慣®︎〜時間管理のマトリックス〜

1日24時間という限られた時間を活かすためには、「自分にとって何が大切で、何が必要ないものなのか?」を明確にしていく必要があります。そのため、まずは「自分にとって一番重要なものは何か」ということを知っていきながら、限られた時間を有効に使っていきましょう。

目次

人生の中で「やっておくべきこと」を後回しにしていませんか

「やったほうがいいのはわかっているけれど・・」「そのうち始めようと思っているけれど・・」という感じで、なんとなく後回しにしていることはありませんか?

このような予定は、意識してスケジュールに入れていかなければ、ずっとそのまま先送りになっていくものです。その内容はというと、今すぐには必要はないけれど、将来的に自分にとって活かされるであろうものが多く、例をあげると以下のようなものがあります。

  • 自分を成長させる学び
  • 未来への投資
  • 目標達成に関する行動
  • 人間関係の充実
  • 読書
  • 運動習慣
  • 美容
  • 心と身体のリラックス
  • 家族との時間など

この分野にあたるものは、緊急性がないため、後回しにしたり、疎かになりがちです。でもそれは積み重なると、数年後に大きな差になっていくため、今のうちから、時間の使い方を見直していく必要があります。

時間管理のマトリックス

時間管理といえば有名な『7つの習慣®︎』の中に、スティーブン・R・コヴィー氏が提唱した「時間管理のマトリックス」という表があります。この表は、時間を「緊急度」と「重要度」を軸に4つにわけ、時間を客観視することができるものです。

「7つの習慣®︎」時間管理のマトリックスより

第一領域(緊急かつ重要なこと)

多くの人は日常の大半を第一領域にに使っています。これは緊急性が高いことが多く、例としては、期限の迫ったものの対応や、不測の出来事、子どもの発熱、病気や体調不良、クレーム対応などがあります。

この領域は「やらなければいけないこと」が多く、ここに多くの時間を取られると「やりたいこと」に時間を費やす余裕がなくなっていきます。

第二領域(緊急ではないが重要なこと)

第二領域は「重要ではあるけれども緊急ではないこと」であり、多くの人が「やらなければならない」と思っていながらも、つい後回しにしてしまうものが含まれています。先送りにしがちではありますが、ここでの時間は、あなたの人生にとても大きな影響を与えるため、意識して取り組んでいく必要があります。

  • 自分を成長させる学び
  • 未来への投資
  • 目標達成に関する行動
  • 人間関係の充実
  • 読書
  • 運動習慣
  • 美容
  • 心と身体のリラックス
  • 家族との時間など

ここで使った時間と労力は、後になって大きなリターンとなります。普段は気が付きにくいところではありますが、優先的に予定に取り込んでいくことが大切になっていきます。細かい用事を入れてしまうと、この時間をとることが難しくなるため、先にこの第二領域の予定をスケジュールに書き込んでいくことをお勧めします。

第三領域(緊急だが重要ではない)

この第3領域は「緊急ではあるけれども重要でない」ものが入ります。この中には、多くの中断や、意味のない会議、メールや電話、ラインなどによる中断があり、かなり頻繁に起きるものが多い領域です。この部分に時間をかけすぎると、多くの時間をかけたわりには達成感が少なく、不満ばかりが残ってしまいます。

この領域の対処法は、自分でなくても良いものは人に頼む、すぐにやらなくてすむものは後回しにする、事前にどうするか対処法を決めておくなど、自分の時間とエネルギーを取られすぎなようにしていくことが大切です。

スマホを手にする時間が多い現在では、ラインやメールの通知で、物事が中断される場合が多いでしょう。その場合、通知がくるたびに開けて返信していれば、その時の行動を中断し、集中力を奪ってしまいます。スマホは決まった時間だけ開く、ラインの返信は、緊急の場合以外は、時間に余裕がある時に返信するなど、この領域にエネルギーを取られないように意識をしていきましょう。

第四領域(緊急でも重要でもない)

この第4領域には「重要でも緊急でもないこと」が入ります。本来なら避けていきたい領域ですが、第1や第3に時間を取られ過ぎてしまい、疲れがたまってしまった場合などに、この第4の領域に時間を使いたくなります。

この領域には、テレビやネット、だらだらとSNSを見る、人の噂話など、生産性のないことが多いため、時間をかけすぎると、無気力感に襲われてしまうこともあります。そして、時間と労力をかけたにもかかわらず、その見返りはなく、無駄が多い時間となります。

かけた時間とリターンのバランス


それぞれの時間の使い方を見ていくと、かけた時間と労力に対して、どれだけのリターンがあったかによって、その時間の内容がわかります。時間や労力をかけたわりにリターンが少ないものは、まず先に手放し、リターンの多いもの(生産性の高いもの)に時間を使うように変えていきましょう。

余裕を持たせる

1日のスケジュールを決める際には、闇雲にあれこれと詰め込んでしまっても、うまく進まなかった時に不満が残る原因になります。そのため、スケジュールには必ず「余裕を持たせる」ということを意識していきましょう。

自分のキャパを超えた量や、無理のあるぎっしりなスケジュールは、、気持ち的にも体力的にも負担になってしまいます。できなかった分がどんどん明日以降に延びてしまうのは、気持ち的にもよくないため、余裕を持ったスケジュールをてていくことをお勧めします。

達成感を感じるコツ

予定を先延ばしにしてしまったり、やることができなかったりすると、達成感を持つことができません。達成感を持つことで、行動がスムーズになったり、意欲が湧くというメリットがあるため、達成感を感じながら物事を進めていくことが大切です。

付箋を使って、1つ1つのやることを書いていき、やり終えたら捨てていく。1日にやることを手帳やノートに書き出して、やり終えたら線で消して行くなど、小さな達成感を感じながら日々を過ごしていきましょう。

やっぱり大事な自分の価値観

4つの領域に入る項目は同じでも、人によって入れる場所は違います。子どもとの時間を例にとると、子どもが小さい間は、専業主婦として過ごし、子どもと一緒に過ごす時間を最優先にする人と、仕事を中断せずに子育てを続けていく人とでは、同じ「子どもとの時間」という項目でも、入る領域が変わってくるためです。

その時の基準はやはり「自分の価値観」になります。仕事、趣味、子育て、学び、自分時間など・・。その人にとっての価値観が「人生をどう生きるか」ということに繋がり、そして1日の時間の使い方をも変えていくのです。

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この記事を書いた人

桜井香(KAORI SAKURAI)
Life Redesign代表/ライフキャリアコーチ/日経Xwomanアンバサダー/Voicy「日経Xwomanで自分磨き」金曜パーソナリティ/2023年「日経Xwomanアンバサダー「Voicy賞」受賞

2017年起業。人生を変えたい、自分の資格や強みを活かして働きたい、さらにステージアップをしたいという女性を中心に、長期講座の講師やコンサルティング業を通して約700名をサポート。プライベートでは夫と14歳の長男との3人家族。2021年秋から20年数年ぶりに社会人大学生となり、2023年9月に目標とおり2年間で卒業。
現在は、より充実した人生を送りたい、自分らしく生きていきたい、働き方を変えたいなど様々な女性の悩みに向き合う活動と両立しながら、大学院進学を目指して勉強を進めている。

「桜井香/音声Program(無料プレゼント)」

音声レッスン73分&ワーク24ページ

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