アンコンシャスバイアスとは?
私たちの生活の中にはアンコンシャスバイアスといった「無意識の思い込み」「無意識の偏見」があります。それは誰でも持っているものであり、過去の経験や、社会の常識の中で、自然に出来上がってしまったものです。それでは実際に、具体的なアンコンシャスバイアスの例を見ていきましょう。
「性別役割に対する考え」
ここで「内閣府/男女共同参賀局/アンコンシャスバイアスに関する調査結果」を見てみましょう。


令和3年度 性別による無意識の思い込み (アンコンシャス・バイアス)に関する調査結果(内閣府男女共同参画局)
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/01.pdf
日常の「アンコンシャスバイアス」とはこのようなものがあります。
- 仕事は男性/家庭は女性
- 学歴が高い人は優秀である
- 男性が仕事をして家庭を支えるべき
- 性別で職業のイメージを決めつけてしまう
- 子育ては女性がするもの
- 子どもが熱を出したら女性が看病するもの
- 介護は女性がするもの
- 家事は女性がするもの
- 長男が家を継ぐべき
- 夫の実家帰省は必ずすること
- 子育て中の女性は責任のある仕事はしない
- 単身赴任は男性がするものなど
多様な価値観と日本人の意識

アンコンシャスバイアスといった、無意識の偏見は、日常のあらゆるところにも見えることが多く、「何歳になったら女性は結婚するものだ」「女性は家庭を仕事よりも家庭を優先するべきだ」というような、昔ながらの価値観による決めつけによって、人生に影響を与えてしまうようなこともあります。
いろいろな価値観を持つ人がいる世の中で、大きなくくりで人を決めつけてしまうことや、性別によって「こうであるべき」といった考え方を持つことは、これからの時代には、もう合わなくなっているのではないでしょうか?
ここ数年の時代の変化によって、多様な価値観を認めていく世界に変わっています。本来であれば、1人1人が自分の可能性を拡げ、昔の常識にとらわれることなく生き方の選択肢を拡げていくことが望ましいのでしょう。
しかし、日本人の良いところでもありますが、日本人は特に、周りの人に合わせたり、人と違ったことを嫌う志向があります。自分だけ違うよりも、周りに合わせた方が楽だというような考えが多いため、これにより、アンコンシャスバイアスがより強くなっているのではないでしょうか。
「アンコンシャスバイアス」の対処法
日常でよく聞く「〜であるべき」という言葉。「〇〇だから普通は・・」「・・じゃなくちゃいけない」といった一方的な思い込みや、価値観の違いに関して、私たちはどう対応していった良いのでしょうか?
日常の中で、自分では気づかない無意識の思い込みを感じた時は、自分の中の「アンコンシャスバイアスが出ていないか?」「自分の価値観を押し付けていないか?」と考えてみる必要があります。
価値観は皆違います。そして、どんな人にも「アンコンシャスバイアス」がある。それは自分にもあるんだということを意識することが大切になるのです。

Voicy「日経Xwomanで自分磨き」
2022年12月23日放送
【学び】会社の看板からの卒業「自分ブランド」はこう築く〜59歳起業〜【アンコンシャスバイアスから自由になる】(桜井香)を配信!

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