2023年3月8日、ウェスティンホテル東京で行われた「HAPPY WOMAN FESTA 2023」へ行ってまいりました。
今年で7年目を迎える日本最大級の国際女性デーイベント。
当日は、女性のエンパワーメントおよびSDGs推進に貢献し、持続可能な社会づくりに向けた挑戦や活動を行い、今後も期待できる個人と企業の表彰式が行われました。

国際女性デーとは
1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連婦人年である1975年3月8日に国連で提唱され、1977年の国連総会で議決されました。3月8日にはミモザの日とも呼ばれ、黄色いミモザの花をシンボルとしています。

女性のエンパワーメントとジェンダー平等
ジェンダー平等の完全な実現までには、300年かかるということを国連が発表しました。差別化的な法律を廃止するのに最長で286年、職場で同等に幹部職を占めるには140年、各国議会で議員数が平等になるには、少なくとも40年かかかるとの見通しが示されました。
ジェンダーギャップ指数(GGI) 2022年
世界経済フォーラムが発表した2022年のジェンダー・ギャップ指数の日本の総合順位は、G7最下位。
146か国中116位。

当日のイベントで流れた内閣総理大臣の岸田総理のメッセージビデオでは、日本の女性が直面している課題と構造的な問題への対応の鍵は「女性の経済的自立」であり、これを岸田政権の目玉政策である「新しい資本主義」の中核と位置づけました。

日本におけるジェンダー平等の課題
現在「M字カーブ」は解消に向かいましたが、出産を機に女性が非正規雇用化する「L字カーブ」の解消や男女間の賃金格差、103万130万円の壁など、構造的な問題解決が重要であること、そして、女性の働き方が昭和から令和にかけて大きく変わっている現在では、出産後に仕事をする女性の就業継続率も上がっています。
昭和の時代の女性の選択肢である専業主婦が減り、子育てと仕事を両立しながら社会で活躍する女性が増えている中で、昭和には最大33.6%であった専業主婦の割合が、直近では、結婚や出産後に仕事をすることを望む女性が34%になっています。これらのデータを見ても、子育てと仕事を両立しながら社会で活躍する女性が増えるよう構造的な問題解決が必要となってくるのです。(出典:BE HAPPY「内閣府 男女共同参画局長 岡田恵子氏インタビューより)
国際女性デー表彰式|HAPPY WOMAN AWARD 2023 for SDGs
今年で7年目を迎える日本最大級の国際女性デーイベント。女性の生き方を考える日、3月8日の国際女性デーを特別な日でなくなる社会を目指し、社会的ムーブメントを起こして社会を変える。たとえ個人では達成できないものだとしても、好奇心やワクワクドキドキを集団で持つことができれば、それを実現するために必要な要素が揃ってくるのではないかということを、小川孔一代表はおっしゃていました。

【企業部門表彰】女性応援ブランド賞
女性を応援する商品やサービスなどを展開し、女性の活躍推進に寄与した企業部門「女性応援ブランド賞」として、株式会社エアークローゼット、西川株式会社、株式会社明治、株式会社LIXIL住宅研究所の4社が受賞。

【個人部門表彰】HAPPY WOMAN賞
持続可能な社会づくりに貢献し、さらなる活躍が期待できる個人部門「HAPPY WOMAN賞」として、夏木マリ氏、高橋メアリージュン氏、長谷川ミラ氏、井出有希氏、斎藤睦美氏の5名が選ばれました。

日本のジェンダー平等は社会全体での共有が大切
世界と比べて遅れをとっている日本のジェンダー平等。完全な実現までは300年かかると言われているため、人々の意識が変わる明確なきっかけが必要となります。多くの人々が女性の活躍を実感するために、クオータ制やの導入や、女性のロールモデルの出現などを通して、私たち自身の意識を変えていくことが大切なのだと感じました。

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