「地位財」と「非地財」|長く続く幸せと続かない幸せ

幸福学の第一人者、
前野隆司先生
(慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科教授)
の「幸せのメカニズム」

幸せについて、
体系的にまとめられたこの本を何度も読み、
「幸せとはなんだろう」と改めて考えていました

普段「幸せとは?」と聞かれた時に
出てくる答えは、
お金やモノだったり、
経験だったりと、
人によって様々だと思います

価値観が人それぞれである以上、
何が正しいのかは
本人しかわからないのかもしれませんが、
それでもここ数年の変化によって、
「地位財」から、
「非地位材」に変わってきていることを実感しています。

幸せには「長続きするもの」と
「短時間で消えてしまうもの」に分かれています。

「地位財」と「非地位財」の特徴をまとめてみました。

目次

「地位財」「非地位財」とは?

経済学者のロバート・フランクは、「自分が他人と比べてどのくらいなのか?」ということで得られる満足度を「地位財」と「非地位財」とに分けて、それぞれの持続性を調べました。

地位財とは?
周囲との比較によって満足を得るもの
・所得
・物的財
・社会的地位など

非地位財とは?
周囲との比較をは関係なく幸せを感じるもの
・健康
・自主性
・良質な環境
・やりがい
・心
・自由
・愛情
・社会の帰属意識など

「地位財」は長続きしない

「地位財」は、そのものを手に入れた瞬間は幸せを感じますが、その幸せは長続きしません。ブランドものや高級車を買っても、すぐにその幸せは消え、また次々と新しいものが欲しくなってしまいます。

つまり「地位財」によって得た幸せは長続きせず、あっという間に消えてしまうのです。

買い物を繰り返してしまう人も同じで、実際に新しいものを買っても、その時はワクワクしますが、時間が経つと飽きてしまい、またその時に感じる感情を味わいたいために、何度も買い物を繰り返してしまうのです。

「地位財」で得る幸せは、あっという間に消えてしまうため、「もっと良いものを、もっと良い収入を・・」というように、ゴールのない道を走り続けてしまうのです。

ロバートフランクによると、人は生存競争によって進化をしてきたため、競争に打ち勝つことを目指すようにできているために、他人との比較で優位に立てる「地位財」を目指してしまうのだと言います。

お金がたくさんあれば人は幸せ?

「お金がもっとあれば幸せになれるのに・・」

そう思っている人は実際には多いのですが、本当にそうなのでしょうか?
確かに収入が多い方が、好きな事ができたり、欲しいものが買えたりと贅沢をすることは可能です。

しかし、プリンストン大学名誉教授でノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンが発表した研究結果には「感情的幸福は、年収7万5000ドルまでは収入に比例して増大するのに対し、7万5000ドルを超えると比例しなくなる」というものでした。

長続きする「非地位財」が重要な理由

「非地位財」である安心や安定、生活満足度はお金では買うことはできません。いますぐ具体的に手に入れられるものの多くが「地位材」なため、多くの人がわかりやすい「地位財」である、お金やモノ、社会的地位に飛びついてしまうのですが、長期的な幸せを感じる場合は、この非地位財が重要になっていきます。

生活をしていく以上、必要最低限な収入は必要ですが、一定の金額を境にその幸せ度は変わらないといわれているように、ある程度までは地位財を目指し、それ以降は非地位財を目指すことが幸せになる秘訣かもしれません。

 

ニューノーマル時代の幸せ

コロナをきっかけに、世の中は「地位財」のような自分中心的な考え方ではなく、もっと広い視野で物事を考えたり、選択していくことを求めらるようになりました。これからの時代は、ますます、目に見える形の幸せよりも、心や安定のような、非地位財の幸せを大切にする時代になっていくでしょう。

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