「生きがい」とは?
あなたにとって「生きがい」とは何でしょうか?
広辞苑によりますと「生きがい」とは以下のように定義されています。
生きがいとは「生きるはりあい。 生きていてよかったと思えるようなこと」
岩波書店『広辞苑第7版』
「ikigai」図
そしてこちらが海外で話題となっている「ikigai」の図です。これはマーク・ウィン氏の「ikigai」ベン図。この図を見てみると、その重なった部分が生きがいとなるのですが、英語だとわかりにくいので、日本語で作り直してみました。

Marc Winn「ikigai」
引用:https://theviewinside.me/what-is-your-ikigai/

この図では「好きなこと」「得意なこと」「社会が求めていること」「お金になること」の4つが重なり合った部分が「ikigai(生きがい)」ということになります。それではこれを、1つ1つ見ていきたいと思います。
2つが重なった場合
4つの円の中で、それぞれ2つが重なっている部分に注目します。
- 好き×得意=情熱
- 好き×社会が求めている=使命
- 得意×お金になること=専門職
- 社会が求めている×お金になること=天職
3つが重なった場合
そして次に3つが重なった部分を見ていきます。
- 好きで得意で社会で求められているけれど儲からない
- 好きで社会で求められてお金も稼げるけれど苦手
- 得意で社会で求められてお金も稼げるけれど好きではない
- 好きで得意でお金も稼げるけれど社会で求められていない
4つのうち1つが足りないだけで、自分の気持ちに違和感を感じたり、虚しさを感じたりすることがわかります。
例えば、私の場合、事務や経理の仕事もできますが、実際にはあまり好きでなないため、もしその仕事で、たくさんのお金が稼げたとしても、それを生きがいにすることはできないということになります。
では次に、4つの分野を1つ1つ見ていきましょう。
「生きがい」を見つける4つのポイント
好きなこと
あなたにとって「好きなこと」とは一体何でしょうか?好きなことを探すときのポイントはこちらです。
- お金をもらえなくてもやりたいことは?
- 時間を忘れて夢中になってしまうことは?
- なんでもできるとしたら何をしたい?
この時に大事なことは、「これでお金を稼げるかどうか?」と考えないことがポイントです。
好きなことで働きたいと思うことは自然なことですが、「好きなことはなんだろう?」と考えたとき「それで稼ぐにはどうしたら良いのだろう?」と考えこんでしまうと、本当の自分の答えが出てこなくなったり「それを仕事にするなんてできないし・・」と考えてしまうため、まずは素直に自分が好きなことを書き出してみてください。
得意なこと
自分自身で得意なことを見つけるのは難しいという人も多いのですが、見つけるときのポイントがあります。
- 自分が当たり前だと思っていること
- 周りからよく褒められること
- 時間をかけずにできてしまうこと
日頃、自分が当たり前だと思っていることの中に「得意なこと」が隠れています。いつも時間をかけずにやれてしまうこと、周りからよく褒められることなどを思い出してみましょう。
社会が求めていること
社会が必要とすることを行うことで、人の幸福度は上がると言われています。自分が好きなことや得意なことで働くことができ、そしてその上で社会に貢献することができれば、まさにそれが「生きがい」となります。
しかし実際には、ただ単に「好きなことを仕事にしたい」と言っているだけでは夢物語で終わってしまうため、多くの人がここで止まってしまうことで悩み続けています。
「好きなこと」や「得意なこと」が、いきなりお金になるわけではありませんが、次のフェーズとして、そこに「世の中のニーズがあるのか?」という段階に入る必要があります。
お金になること
お金を稼ぐためには、好きなことや天職を仕事にする人だけとは限らず、「ライスワーク」として、食べるために働くという選択をしている人が多いのも現実です。しかしこれからの時代には、ライスワークだけでなく、副業からはじめて、数年後に自分にとっての生きがいとなるような「ライフワーク」を仕事にしていく人も増えています。
世の中に求められているものを知り、自分の好きなことや得意なことと掛け合わせながら、マーケティングスキルを身につけていき、それをお金に変えていく方法を身につけていくことで、4つを掛け合わせた「生きがい」が見つかっていくのです。
スキルを身につけていく
いきなり会社を辞めて「好きなことで起業する!」と勢いで進めてしまうことはお勧めしません。まずは副業からはじめて、それが継続的に続くのかどうかを見つけながら、次の行動に移すようにしていきましょう。
好きと得意を見つけ出したら、それが世の中に必要とされているかを調べていきます。実際にそれを仕事としてやっている人がいればそこにニーズはあります。そして自分がその仕事をしていくときには、それを実際に活かしていくために知識やスキルを身につけていくことが必要になります。
生きがい=仕事とは限らない

生きがいには、お金を生むことが全てではありません。
例えば、子育てを通して子どもの成長を見ることも、生きがいの1つですし、趣味を生きがいにしていく人、ゆっくり寝ることや、旅行に行くことを生きがいにしている人もいます。
「生きがい=仕事」と考えてしまうことは実際には多いですが、例えお金を稼げなくても、そのこと自体が人生を充実させるものであれば、ライスワーク(生きていくために必要なお金を稼ぐ仕事)と割り切っても良いのです。
まとめ
自分にとっての生きがいを見つけるとき、最初から4つを全て完璧に掛け合わせることは難しいかもしれません。まずは1つ1つ順を追って見つけ出していきましょう。
人生の中で「生きがい」を持つ人と持たない人とでは、その充実度には大きな差が生まれます。やりたいことが社会に役立ち、その上でそれがお金になるのであれば、人は毎日をより充実させていくことができると感じています。
私自身は仕事が生きがいなので、これから先の人生を通して、より多くの人の悩みに向き合い、人生を変えるお手伝いをしていけるよう日々努力をしていきたいと思っています。
桜井香

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