「好きを仕事にしよう。」「やりたいことを仕事にしよう。」そんな言葉を見るたびに「やりたいことってなんだろう」と悩んでしまう人はとても多いものです。
やりたいことと言われても、日々の忙しさに追われてしまって、じっくりと自分を見つめ直す時間も余裕もない人はたくさんいます。今回は、そんな方々に向けて、今回は「やりたいことの見つけ方のコツ」を書いてみました。
やりたいことがわからない人へ
「やりたいことがわからない」という人はとても多いです。それが見つからないことに落ち込んでしまったり、今の生活に満足できない人が多い中で、あえて本音を書いてみます。
仕事は「やりたいことを仕事にしなければいけないわけではない」ということです。
別記事で「ライスワーク」と「ライフワーク」、そして「好きを仕事にする方法」について書きましたが、食べていくためにはお金が必要であって、そのお金を「やりたい仕事で稼がなければ」と思ってしまうと、悩みが大きくなるためです。
「やりたいことを見つけなければ・・」「やりたいことがない私はダメなのかな」と焦ってしまう必要はないのです。
条件をあげても選べるものは限られている

例えば、お子さんを育てている場合、時間や場所に制限が出てきます。24時間を全て自分のためだけに使えないということは、やりたいことを最優先に仕事を選ぶことはできません。仮に「やりたいことを仕事にする場合」には、メインの収入(ライスワーク)あって、その余裕の分でやるということができれば可能です。
やりたいことを仕事にするとういうことも実際には可能です。人生100年時代と言われるようになり、40代、50代、60代になってから、新しいことにチャレンジし、仕事にしていく人もいるからです。その方法は別記事に書きますが、今はまだ、「やりたいことがわからない」という人に向けて、やりたいことの見つけ方を書いていきます。
やりたいことの見つけ方のコツ
やりたいことを見つけるコツとして、好きなことや得意なことを挙げていくという方法もあります。しかし、それでもなかなか浮かばない人もいます。その場合のコツとして、あえて「嫌なこと」「やりたくないこと」を書いてみるということをお勧めします。
好きなことややりたいことが浮かばない人でも、これは嫌、これは苦手、これはやりたくない、という方に意識を向けていくと、スラスラと書けることがあります。
好きなことを見つけようとすると浮かばない人は、1人で考えられる時間に「これはやりたくない」「これは嫌い」ということを書き出してみてください。好きや得意を見つけようと言われても、自分のことはなかなかわからないという人は多いと思いますが、この方法だと書けるという人は多いです。
未来にワクワクと夢を持つことで進んでいけるタイプと、地に足をつけて現実的に物事を決めていくタイプ。どちらが良いとか悪いということではありません。自分にあった方法で見つけていければ良いのです。

自分が嫌なことを知る
●まずは「自分が嫌なこと」を書き出してみてください。リストアップすると分かりやすくなります。
例えば、「知らない人とたくさん接するのが苦手」「女性が多い職場が苦手」「満員電車が苦手」「デスクワークが苦手」など、自分にとって嫌なこと、苦手なことを書き出してみます。
●さらにそれが嫌な理由を深掘りをしていきます。
例えば「女性だけの職場が苦手」な人の場合、「なぜ女性が多い職場や女性だけの環境が嫌だったのか?」ということをじっくりと考えてみます。
そうすると、その理由が見えてきます。例えば、女性特有の人間関係にストレスを感じてしまう。グループ活動が苦手、噂話が苦手など、自分が嫌だな、苦手だなと思っている理由に気づくことができるのです。
その理由から見えてくるもの
嫌なこと、やりたくないことは、実際には、過去の経験から、その中で嫌な思いをした、意地悪をされた等、その経験によって苦手意識が出てしまっているということも考えられます。
そして、「その職場が自分に合わなかったというだけで、人間関係が良ければ、以前のような悩みを感じない職場だったとしたら、嫌ではない」ということにも気づくことができます。
そして、最終的には「その仕事自体は好きだった」「人間関係が良ければ好きだった」ということに気づくこともできるでしょう。
「自分にとってどうなのか?」がポイント

「好きな仕事がしたい」「自由な時間に働きたい」という思いを持つ人は多いのですが、自分自身が「不安定」ということが嫌だと感じている場合はどうでしょうか?
自由に働くということは、言い換えてみれば「不安定」だということになります。自分自身が、組織に属することで安心感を得ていたり、不安定な環境に不安やストレスを感じるタイプということがわかれば、安易に起業をしたり、会社を辞めるという選択はなくなります。
なんとなく良さそう、楽しそうだけで選ぶのではなく、「自分にとってどうなのか?」ということが大事なポイントになるからです。何かを選ぶときには、その表の部分だけでなく、デメリットの面にも目を向けることで、物事の選択に失敗がなくなります。
やりたくないことを知ることでやりたいことが見えてくる
「やりたいことを見つけなくちゃ」「好きなことを見つけなくちゃ」と思うより、嫌なことや、やりたくないことを知ることで、自分にとってのやりたいことが少しずつ絞られてきます。
例えば、「接客が苦手だけど、コツコツと作業をすることは嫌いじゃない」とわかれば、事務が好きというところまではいかなくても、選択肢が狭まっていくことで、やることが見えてくるでしょう。やりたいことを見つけるには、まずは自分が嫌いなこと、苦手なことを知ることからはじめてみてください。

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