世界的に見ても、日本人は特に「貯金」をする人が多い国だと言われています。それはなぜでしょうか?そして、実際にいくら貯まったら、人は安心を手にできるのでしょうか?
貯金をする人が多い国〜日本〜
日本銀行の「資金循環統計」のデータによると、2021年時点での家計の金融資産に占める「現金、預金」の比率は、日本が約54%であり、アメリカでの約13%に比べるとその差はとても大きく、お金を使わずに貯めている割合がとても大きいということがわかります。

ではなぜ多くの人は、使うことよりも、「貯める」ということに意識が向いてしまうのでしょうか?それは、「何かあった時のために貯めておくべきだ」という教えを、小さい頃から身につけてしまっているからでしょう。
お金を手元に残していれば安心できる。何かあったときのために取っておくこと。お金は使えば減ってしまうもの。・・と言った、お金を手放してしまうことへの不安から、お金を循環させることへの恐れが起きてしまっているのだと思います。
でも実際には、貯金をしているだけでは、人生にもあまり変化がなく、そのお金も予定外のことでなくなってしまうことが多いものです。お金を上手に活かしている人は、貯めることよりも「使うこと」で、さらに多くのお金や経験を手にし、より充実した人生を送っていきます。
もちろん、お金との向き合い方は人それぞれなので、貯金をすることが悪いと言っているわけではありません。しかし、お金は何かに交換してこそ価値があるものであり、ただそのままにしておくだけでは「紙切れ」でしかないからです。
貯金をする目的を明確にする

貯金というのは本来、「それによって得られる幸せ」のためにするものです。しかし、『貯金をすることが目的』になってしまっている人は多く、その場合、今を楽しむというよりも、未来の不安の漠然とした不安のために貯めていたりします。
貯金をする目的は何なのか?
その先に得たいものは何なのか?
そのためにはいくら必要なのか?
貯金というものは、ただなんとなく貯めておくというものではなく「それによって何を得たいのか?」という目的が必要だからです。
漠然とした貯金はいくらあっても足りない
「貯金は〇〇円貯めておくべきだ。」「最低でもこのくらいなくては老後は生きていけないはずだ。」そう言った周りからの情報や、世間の基準で焦ったりすることは、自分の本当の気持ちを知るきっかけを失ってしまいます。多くの人が貯金をしておく理由は老後の蓄えや何かあったときのために、または子どもの教育費等のためです。しかし、「いくらあったら安心か?」と聞かれると、それには制限がなく、「あればあるほど安心だから・・」という人が多いのです。
漠然とした貯金はいくらあっても足りません。貯金は大切なものですが、貯めておくだけでなく、お金を循環させていくことが、未来の自分を創っていくことに繋がるのです。
音声Program 第3回「これからの人生とお金」で続きを話しています

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