命のバトン

2009年2月12日
午前9時11分

息子が産まれました。

あれから13年。

13年前のことは、
まるで遠い昔のことのように、
私の中では思い出したいような・・
思い出すのが辛いような・・
そんな気持ちになるのです。

目次

同じ先生に診ていただいていた母と私

2009年の2月11日、
産まれる前日、
21時00分すぎから、
陣痛が定期的にくるようになっていました。

その前の日である
2月10日に破水をし、
すでに入院をしていた私は、
二晩寝ずに過ごしていました。

だんだんと強くなる陣痛に
1人で耐えながら、
ずっと思っていたのは、
これから産まれてくる子どものことと、
最愛の母のことでした。

母は、
私が妊娠9ヶ月だった
2009年1月に突然倒れ、
末期癌ということがわかりました。

そして、
同じ病院の
同じ先生に、
母と私は診ていただいていたのです。

命の誕生と終わり

母が入院したのは、
2009年の1月、
病名は卵巣がんでした。

見つかったときにはすでに
末期であり、
手術もできないほど拡がっていました。

これから孫と一緒に
いろいろな場所に行ったり、
たくさんの思い出を
作りたいと思っていた母にとっても、
そして私にとっても、
突然知る余命は、
あまりにも辛すぎる現実でした。

命の終わりが迫っている母と、
新しくこの世に産まれてくる子ども。

人とはなんだろう?
どうして人には寿命があるのだろう?
どうして今このタイミングで命の終わりが見えているのだろう・・

この頃から、
人生とは何か?
人の命とは何か?
いつか来るその日まで、
自分はどう生きたいのか・・と、
考えるようになりました。

母の背中といなくなってしまう怖さ

息子が産まれた時、
先生はすぐに母に知らせてくださいました。

母は、
車椅子で降りてきて、
息子がベットで寝ているのを
嬉しそうに眺めていました。

その時の背中、
その時の後ろ姿を、
今でもはっきり覚えています。

それは、
命の誕生の喜びと共に、
今目の前にいる最愛の母が、
あと何日かで、
この世からいなくなってしまうことへの怖さでした。

子どもが産まれて嬉しいのに、
でも怖い。

それは、
目の前にいる大好きな母が
いなくなってしまうことが怖くて、
そして信じられなくて、
背中を見ながら、
ただただ「もっと生きてほしい・・」
と心の中で願っていたのです。

命のバトン

あの日から13年。
息子も中学1年生になりました。

2009年10月、
母は天国に旅立ちました。

息子は、
母のことを覚えていません。

そして、
母が亡くなる2年前に
他界した父のことも知りません。

この世にはいなくても、
実際には覚えていなくても、
こうやって命のバトンは続いている。

13年前を思い出しながら、
今、ブログを書いています。

桜井香

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