運命学とは
運命学とは東洋占術の五術である、命(めい)、ト(ぼく)、相(そう)、医(い)、山(ざん)の中の、命 (めい)学、卜(ぼく)学、相(そう)学の3つのことをさします。
命(めい)学
生年月日や生まれた場所、生まれた時間などに基づき、宿命と運命、個人の性質や運気のバイオリズム、他者との相性を判断します。
東洋では、四柱推命や算命学、九星気学。西洋では、占星術(ホロスコープ)が有名です。
四柱推命
四柱推命とは、中国で生まれ、陰陽五行説に基づき、生まれた年月日と時間の4つを柱にして、それを元に人の運命や事象を推察する方法です。統計を元に導き出されているため的中率の高さが特徴です。運命を見るための「命式」という表は、「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」という四柱をもとに作られます。10種類の「天干」と、12種類の「地支」、「通変星」や「十二運星」などを基本として推測していきます。
気学
気学と1924年に園田真次郎が急星学をベースに創始した日本生まれの占術です。3×3の魔方陣である洛書から生まれた紫白九星を使って様々な事柄を占い、また移動の方位の吉凶を論じます。占術に必要な要素として、魔方陣から生まれた「紫白九星」が主要となっているため、扱いやすいという側面もあります。
九星気学
古代中国から伝わる占術で、一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫の9つの星と、十二支に火、水、木、金、土の五行を組み合わせたもの。園田真次郎がまとめた「気学」と、それ以前の「九星術」と合わせ「九星気学」と総称されています。主に鑑定から導き出された吉方位を踏まえ、成功や幸せへの道を導いていきます。
算命学
古代中国の歴史と英知が生んだ、陰陽五行の思想哲学を土台とし、長い間、帝王学として重宝され継承されてきた至宝の学問です。私たちは皆、この世に生まれた瞬間に、宇宙と自然界からのエネルギーが生命に注ぎ込まれています。算命学では、9マスの図(人体図)から導き出された8つの星の配置から、自分の本質や運命や宿命を解き明かしていきます。「四柱推命」と最も違う点は「生まれた時間」が必要かどうかというところになります。
西洋占星術
アラブや西洋諸国で発達してきた占術で、天体が地上に一定の影響をもたらすという考えに基づき、天体が出生時などの年月日と時刻にどの位置にあるのか?ということを「ホロスコープ」に書き出して解釈する方法です。「ホロスコープ」は、誕生したときに、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10個がどこに位置していたかを示すものであり、一般の星座占いとは異なり、それぞれが持っている性格や相性、運命をみることができると言われています。
卜(ぼく)学とは
近未来に関する吉凶判断を行うものです。命理術のように長期的に人生の方向性を観る為の占法ではありません。タロットや複数個のダイスなどを使って、偶然出た結果をもとに占う方法で、これからの変化や未来を読み解いていきます。
タロット占い
絵柄が書いてあるカードを並べて占う方法です。カードにはそれぞれ意味があり 絵柄から結果を読み取って推測します。
易
古代中国から伝わった占いで、50本の筮竹を用いて、得られた卦によって吉凶を占います。コインやサイコロを使う易もあり、出た面や形をもとに卦という図形で結果を表します。
おみくじ
神社や仏閣で吉兆を占うために引くもの。古代のおみくじは、国の政に関する決定をするとき、神様におうかがいを立てるためにくじを引いたのが起源と言われています。
相(そう)
目に見えるものの形状から、現在置かれている状況を類推し、その影響を判断します。性格や運勢を判断する学問でもあり、手相、人相、姓名判断などがあります。特に手相は本人の潜在意識をよく表すと言われています。
手相
こぶしの線や手の肉付きをもとに、才能や資質、運勢 だけでなく、健康状態も占います。人の気質や人生に関わることを見る占術で、インドから中国に伝わり、その後日本に伝わり浸透しました。
顔相
顔の作りは表情だけでなく、メイクやメガネのかけ方なども含めてその人の本質を見ます。顔相では顔を横に3つのパーツに分け、おでこから眉毛までを上程、眉毛から鼻下までを中程、鼻下から下までを下程とし、それぞれの部分で人生を見ると言われています。 また、顔のパーツも重要な判断材料とされ、特に目はその人の本質の7割が表されていると言われている重要な部位といえます。
風水
約四千年前に中国で発祥した「気」を利用した環境学のこと。古代中国の伝統的な思想で、都市や住居、建物などの位置の吉凶や禍福を決定するために用いられてきました。日本で行われている占いの多くは、風水そのものではなく、家相学や九星気学のアレンジと言われています。
姓名判断
人の姓名から性格や運勢、適職や恋愛の傾向などを読み解く占術です。文字の画数から五つの格数(総格、天格、人格、地格、外格)を出し、それらに解釈を行なっていきます。その中でも「総格」が最も重視されると言われています。子どもの名前をつける際に参考にする場合も多いようです。
医(い)学とは
医学は表れている症状の病気を治すことであり、人の体質や自然治癒能力で病気の治療を占います。身体を触り触れて治すなど。医者のランク分けのような記述も残っており、いかに未病の状態で見極めることができるかを重視していました。
山(ざん)学とは
運動や体操の総称であり、主に、心と身体を鍛えることを取り入れています。
太極拳、ヨガ、呼吸法、瞑想など
「運命」は変えられる
運命とは「自分の命の運び方」のこと。「運命」の本質と「本当の自分」を知り、望み通りの人生を歩んでいきましょう。